師走の落語会から~三遊亭白鳥独演会

2009年の最後を飾る12月のオリンパスモビー寄席は、怒濤の三遊亭白鳥独演会。お江戸日本橋亭にはディープな新作落語ファンが大集合。開口一番!いつもカワユイ春風亭ぽっぽさん「ん廻し」でご機嫌を伺い、長屋の若い衆もみんなカワユ~く大変身です。

さて初っぱなから登場は白鳥師匠。元気一番高座に上がります。ネタはラジオデイズが初配信となる「ピンピンマン」。下ネタ?ではありません。新興のドラッグストアに客を奪われた老夫婦が営む薬局。起死回生?少子化対策に役立てるべく売れ残りの薬を調合してピンピンマンを売り出すが。。。うれし恥ずかし現代と過去とをつなぐラブロマン人情噺の誕生です。

続いて本日のゲストは円丈門下、白鳥師匠の弟弟子に当たる三遊亭ぬう生さんが苦み走って登場です。嫁の来てがない奥深い村の青年が、新宿だが場末のホストクラブにやって来る。嫁っこ集めと村起こしのため七人の侍よろしくホストを助っ人にしようとするのだが。。。ネタは「ホストが来た村」。ぬう生の名はかつて円丈師匠が名乗っていた出世名跡。新作の腕前は確かです。

仲入り後トリはもちりん白鳥師匠。年末年始お目出度い時に相応しく?ネタは「死神」もとい「X’mas版・死神」とな? 時代を現代に置き換えて、ボンボンの医者が主人公。わけあって病院をリストラになり金目当ての鬼嫁にも責められて自殺をしようとした男。ご存知死神に助けられ。。。 白鳥流はただでは終わらない。壮大なる神話人類史の世界に聴衆を誘ってくれるのだ。

「死神」はイタリア歌劇「靴直しクリスピーノ」(邦訳「クリスピーノと死神」)から、かの落語中興の祖、三遊亭圓朝が翻案して既に古典落語の名作となったもの。三遊派の名にかけて白鳥師匠が爆笑にのたうつ現代落語ファンに問う、大圓朝を超える壮大さに圧倒されオチに唖然。一人でも多くの人に聴かせたい、夢見心地の夜でした。
嗚呼、落語っておもしろい。

 

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