古典落語

孝行糖

価格：￥733

収録時間 :: 14:25
データ形式 :: MP3
データ容量 :: 13.2MB

提供元 :: 株式会社ラジオカフェ
リリース日 :: 08年6月6日
カテゴリ :: 古典落語

やって損がないのが親孝行

【あらすじ】
親孝行の徳を認められた与太郎が、その褒美として五貫文の褒美をお上から頂戴しました。何だかんだと言っても与太郎の行く末が心配でならない長屋の衆は、この五貫文という金を元手に与太郎に小商いをさせることにします。そこで思いついたのが、親孝行で得た金ではじめる商売なのだから、孝行糖という飴を売るというアイデアでした。与太郎の親孝行は評判になっておりましたので、この孝行糖売りも順調に進みます。ところが、ある日、鳴り物禁止の水戸様の屋敷の前で与太郎が鳴り物もかしましく「孝行糖、孝行糖」と大声で口上をぶったものですから、怒った水戸家の侍が与太郎に……。

【聴きどころ】
窓里師匠は近頃政治のお仕事（川越市議会議員）が忙しいため、師の落語を聞ける機会が以前よりも少し減っているのは残念なことです。とはいえ、本業の落語の稽古の方はいささかも怠りないようで、この『孝行糖』でも本寸法の落語を聞かせてくれます。三遊亭ならではの本格的な噺が楽しめる一席です。

【もうひと言】
かつてこの『孝行糖』を売り物にしたのは、『居酒屋』で売り出した三代目金馬でした。窓里師も主人公の与太郎を演じる時は、どこか金馬の芸を彷彿させるところがあります。それでいて、それが金馬の物真似にならずに窓里師ならではの芸になっているのは、さすがと言うべきところでしょう。

[収録：2008年5月9日　あうるすぽっとＴ　三遊亭圓窓一門会（東京・東池袋）]

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プロフィール

三遊亭窓里

落語家

1959年、埼玉県川越市生まれ。県立志木高校卒。80年、六代目三遊亭圓窓に入門し、前座名「窓里」を名乗る。85年、二つ目に昇進。94年、NHK新人演芸大賞落語部門優秀賞を受賞。95年、川越市議会議員に当選。以降も政治と落語の二足のワラジを見事に履きこなし、2007年には４期目に突入した。96年、真打ちに昇進。埼玉県消防協会から消防功労賞を受賞。骨髄バンクドナーに登録。翌年、NHK川越文化センターの江戸落語講座の講師に。文教常任委員会副委員長に就任。著書に『自画自賛』。趣味はピアノ演奏と献血、日本の町並み探訪。また「笑いと人生」「男の決断」などのテーマで講演も行う。座右の銘は「行雲流水」「最高より最良」。ノーマライゼーションの精神に基き、落語による明るい社会の建設をめざして奮闘中。