古典落語
厩火事
価格:¥733
割ったお皿で愛を確認 (落語随談付き)
【あらすじ】
おさきさんの亭主はいわゆる「髪結いの亭主」で、自分はぶらぶらしているくせに女房の帰りが遅いとあれこれ文句をいいます。いい加減愛想を尽かしたので別れたいと仲人の旦那に相談するおさきさんですが、その本心は別れたいのではなく、年下の亭主が自分を思ってくれているかどうかを知りたいだけなのでした。仲人は、孔子が厩の火事で名馬のことよりまず家臣の安否を心配した故事を例に引きます。そして亭主が大切にしている瀬戸物をわざと割ってみて、主人がおさきさんと瀬戸物と、どちらを大切に思っているかをためしてみるように勧めるのでした。
【聴きどころ】
おさきさんは相手がひと言しゃべるあいだに十言も二十言もしゃべるおしゃべりで、おまけに物知らず。だから物知りの仲人との会話がとんちんかんなことになって、なんとも笑えます。また喜多八師匠は、口では亭主に文句をいいつつも、その実心底惚れている姉さん女房を好演。おさきさんのかわいらしさといじらしさが、本作の味わいどころとなっています。
【もうひと言】
「厩火事」の出典は『論語』の「厩焚けたり……馬を問はず」の一節。そこから、古くは「厩焼けたり」という題目で演じられていました。また「髪結いの亭主」といえば稼ぎ良いの女房をもった男の代名詞。女髪結いは当時の一流職人並みの収入があったとか。
〔収録:2007年7月10日 東京・文鳥舎〕
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プロフィール
柳家喜多八
学習院大学卒業後、1977年に柳家小三治に入門、前座名は「小より」。81年に二つ目となり、「小八」に改名、93年に真打昇進、喜多八と改名した。滑稽話から大作まで自在自在に操り、小三治の懐刀とも評される実力派。とぼけた、愛すべき雰囲気が持ち味だが、侍の描写など気品にあふれると評判が高い。とにもかくにも将来を嘱望される逸材の一人である。モットーは「清く、けだるく、美しく」。趣味はサイクリングに墓参、宝塚とバリエーション豊か。
本名・林寛史、1949年、東京都生まれ。落語協会所属。
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このアーティストの作品(全30件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
ラブレター |
柳家喜多八 | ¥550 | |
盃の殿様 |
柳家喜多八 | ¥733 | |
鰻の幇間 |
柳家喜多八 | ¥733 | |
百川 |
柳家喜多八 | ¥733 | |
火事息子 |
柳家喜多八 | ¥733 |
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