古典落語
ぞろぞろ
価格:¥550
何故お稲荷さんは御利益をくれたのか?
【あらすじ】
まったくお客の来ない茶店の親父が、何とかお客に来て貰おうと近所のお稲荷さんに願掛けにいきます。するとそのお稲荷さんの神様が、この親父の願いを聞き入れてやり、一足の草履を売るたびにその後からまた一足草履がどこからか「ぞろぞろ」と湧いてくるようにして下さいました。おかげでこの茶店は大繁盛。その話を聞いた、やはりお客の来ない近所の髪結床の親父が、同じお稲荷さんに願掛けに行くと……。
【聴きどころ】
これまでこの落語を演じていた噺家は、お稲荷様の気まぐれから茶店の親父に御利益を与えるという演出でこの噺を演じていました。しかし、それではあまりにも話がご都合主義すぎます。そこで吉窓師匠は倒れていた神社の幟を元に戻してやるというエピソードを付け加えました。こうすると噺の辻褄が合う上に、「あの幟は子供たちが倒したものでしょうが、悪気でやったんじゃありませんので、勘弁してやって下さいまし」という吉窓師の台詞で噺に暖かみが加わります。ひょっとするとこの吉窓師のやり方が、この落語の新しい型になるかもしれません。
【もうひと言】
落語は基本的に荒唐無稽な噺ばかりです。その中でもこの噺は荒唐無稽の最たるものですが、吉窓師の語り口にかかると、この不思議な設定の噺にリアリティが生まれます。これは落語の力と言うよりは、吉窓師の腕によるところが大きいでしょう。
[収録:2008年5月9日 あうるすぽっと(東京・東池袋)]
《携帯電話・スマートフォン(iPhone、Xperia等)、通信機能内蔵タブレット(iPad、GALAPAGOS等)、通信機能内蔵音楽プレーヤー(iPodTouch等)等へは「ダウンロード及び保存」はできません。お手数ですがパソコンでダウンロード後、お手持ちのデバイスへ同期頂き、お楽しみください。》
まだレビューはありません
プロフィール
三遊亭吉窓
1957年、東京の赤羽で生まれる。埼玉県立越谷高校を卒業し、陸上自衛隊に入隊。2年で除隊し、六代目三遊亭圓窓に入門。前座名「窓次(そうじ)」を名乗る。83年、二つ目に昇進し、吉窓に改名。95年、真打ちに昇進。趣味は歌舞伎見物、卓球、ラグビー観戦。野球は西武ファン。かっぽれ、深川など20以上の寄席踊をよくする。安来節も絶品の評あり。毎年8月には、2代目古今亭志ん朝が復活させた浅草演芸ホールの夏の風物詩「住吉踊り」では番頭役を務める。仕込んだ噺は240席以上。出囃子は『おやおやかっぽれ』。
このアーティストの作品(全2件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
里帰り |
三遊亭吉窓 | ¥550 | |
ぞろぞろ |
三遊亭吉窓 | ¥550 |
購入の流れ
- STEP1
- 作品を選んでカートに入れる
- STEP2
- 購入手続き・お支払い
- STEP3
- 作品をDL入手する
作品の聞き方
パソコンで聞く
DLした音声ファイルは、ダブルクリックするとWindows media Player や iTunesなどの再生プレイヤーで再生されます。プレイヤーがインストールされていない場合は、下記より最新版を無料でDLすることができます。
iPod / Voice-Trec / Walkman / 携帯電話などで持ち歩く
- iPod :
- iTunesを利用します。詳しくは iTunesチュートリアル
- オリンパス Voice-Trec :
- Windows media Player を利用します。バージョン 9 はこちら / 11 はこちら
- SONY Walkman :
- SonicStageなどを利用します。詳しくは SONY サポート
- 携帯電話 :
- 機種により対応・操作方法が異なります。詳しくは各説明書をご覧ください。
店長からのお知らせ
注目!アーティスト
ラジオデイズ注目キーワード
楽天会員IDで簡単決済!楽天スーパーポイントが貯まる!使える!