古典落語
抜け雀
価格:¥733
雀は飛んでいく(解説付き)
【あらすじ】
東海道小田原の宿場町。客引きがみな避けるような身なりの汚い若い男に、相模屋という宿の主人が声をかけました。ところが泊まった男は、朝昼晩に一升ずつ酒を飲んでは寝てばかりいます。心配した宿の女房が、今までの宿代五両を払ってもらえと主人にせっつくので、主人が男に請求すると、女房の心配通り男は一文無しでした。「金はない!」と開き直る男、自分は狩野派の絵師だから宿代のカタに絵を描いてやろうと、ついたてに雀五羽を描き、立ち去ってしまいます。翌朝、主人が部屋の雨戸を開けると、雀が部屋の中を飛んでいます。ついたてから雀が抜け出したのでした。さらに驚くことに、雀は外でえさをついばんで、ついたての中に戻ってきたではありませんか。これが大評判となり宿は繁昌、大久保加賀守が千両でこの衝立を所望します。ところがある日やってきた老人が、この絵を見て「この雀はやがて死ぬぞ」と言い出します。
【聴きどころ】
左甚五郎ものの「ねずみ」などとも共通するところのある噺です。「旅の名工・人情噺」といったところでしょうか。男の豪放なふるまいに振り回され、これで本当に商売ができるのかという宿の主人の頼りなさの描写は志ん五師匠の得意とするところ。登場人物がみな活き活きとしていて、テンポもよく、映画を見ているような気持ちになります。志ん生以来、古今亭のお家芸です。
【もうひと言】
講釈ダネともいわれますが、あまり出自がはっきりしない噺のようです。関係ありそうなのは、京都・知恩院の「七不思議」のひとつ。大方丈の菊の間の狩野信政による襖絵には数羽の雀が描かれていたのですが、現存する襖絵には雀は残っていません。あまり絵が上手いので、雀が生命を受けて飛び去ったといわれているそうです。大阪では「雀旅籠」。
[収録:2008年7月16日 お江戸日本橋亭(東京・三越前)]
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プロフィール
古今亭志ん五
1949年、東京、浅草生まれ。六区の芝居小屋、寄席などに幼少より親しみ、軽演劇の役者を志して中学生のころ六本木のタレントスクールに通った。 1966年、古今亭志ん生に入門し、高助を名乗る。68年、上野鈴本にて初高座。この1月1日からの初席が志ん生最後の寄席出演となった。71年志ん三で二ツ目。志ん生没後、志ん朝門となり、82年、志ん五として真打ち昇進。テレビ「末広演芸会」「笑点」などに出演 。第1回国立演芸場若手花形演芸大賞。独特の風貌と声で創りだされる極端な与太郎像に定評がある。また、真打昇進試験に反対の意見を持ち、昇進をつっぱねた硬骨漢。出囃子は「藤娘」。趣味は瞑想。本名は篠崎進。
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ストリーミングのURL
http://www.radiodays.jp/radio_program/show/70
このアーティストの作品(全4件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
抜け雀 |
古今亭志ん五 | ¥733 | |
風呂敷 |
古今亭志ん五 | ¥733 | |
井戸の茶碗 |
古今亭志ん五 | ¥733 | |
幇間腹 |
古今亭志ん五 | ¥550 |
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