古典落語 新作落語
ラブレター
価格:¥550
帰国子女は日本語が苦手?
【あらすじ】
ある男が、友だちに彼女から来た手紙を見せます。なにしろお父さんが外交官で、アメリカの大学を卒業した才媛だと自慢たらたらですが、その手紙はカタカナばっかりで読みにくいことこの上ないものです。出だしから「テヤテヤテヤ、ツンチャンヘ」?? わけがわかりません。「テヤ」は英語の「DEAR」、「ツンチャン」は男の呼び名「しんちゃん」の「シ」が「ツ」になっちゃったのでした。なんだか暗号解読のようです。「コナダハヘソカユクテロクロクハナジモデマセン」教養のある上品な女性の文章とは思えない内容。本人も理解するまで相当読み込んだとことでしょう。帰国子女?の彼女を持つと、たいへんです。
【聴きどころ】
「洋行帰り」などという言葉が幅をきかせた時代の雰囲気を感じさせる、大らかな内容です。今だったらさしずめ携帯メールでしょうか。言葉遊びを純粋に楽しめる肩の凝らない噺です。このような屈託のない噺で高座を盛り上げるところに、ある意味で喜多八師匠の自信を感じます。ほとんどダジャレの連続なので、演じる人の魅力がないと活きてこないでしょうから、ある意味では怖い噺かもしれません。
【もうひと言】
もともとこの噺は「女郎の文」という演目で、昭和になって柳家蝠丸が「女給の文」として改作したものをさらに四代目柳亭痴楽がアレンジしたものということです。十代目桂文治などが得意にしました。
[収録:2010年10月8日 お江戸日本橋亭(東京・三越前)]
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プロフィール
柳家喜多八
学習院大学卒業後、1977年に柳家小三治に入門、前座名は「小より」。81年に二つ目となり、「小八」に改名、93年に真打昇進、喜多八と改名した。滑稽話から大作まで自在自在に操り、小三治の懐刀とも評される実力派。とぼけた、愛すべき雰囲気が持ち味だが、侍の描写など気品にあふれると評判が高い。とにもかくにも将来を嘱望される逸材の一人である。モットーは「清く、けだるく、美しく」。趣味はサイクリングに墓参、宝塚とバリエーション豊か。
本名・林寛史、1949年、東京都生まれ。落語協会所属。
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このアーティストの作品(全30件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
ラブレター |
柳家喜多八 | ¥550 | |
盃の殿様 |
柳家喜多八 | ¥733 | |
鰻の幇間 |
柳家喜多八 | ¥733 | |
百川 |
柳家喜多八 | ¥733 | |
火事息子 |
柳家喜多八 | ¥733 |
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