落語研究室　第24回《立川談笑!!》

進化する立川談笑！

研究1年の成果、第24回目のテーマは、ズバリ〈立川談笑〉。
なぜ、このような屹立した個性の落語家が生まれたのか、
この希有の落語家はどこへ行こうとしているのか、
広瀬研究員も、えり研究員も、固唾を飲んで見守ります。

本人の自己分析でも「とにかくボーダー」。
「どっちにも居場所がないんだよお」と言いながら
軽々と辺縁を往還し、越境を繰り返すハイパー噺家ですが。

下町の職人に家に生まれ、優等生にしてガキ大将が、
男子校では柔道にあけくれ、やがて法律家を目指し、
やがて、なるべくして落語家になった……。

2011年は、まさに激動の1年間でした。
世界も、日本も、落語界も、この年を境に大きく変わりました。

これからの〈我らが談笑〉の信条は「守りに入らないこと！」
「なにしろ私たちは立川談志を目の当たりにしていますからね。
　あんなに完成された噺でありながら七転八倒して更なる境地を
　目指していた。わたしもやりますよ！」

1年間、ひと月に2時限ずつお付き合いいただいた「落語研究室」も
この年末で中締めとさせていただきます。
これまで応援くださった皆様、ほんとうに有難うございます。

談笑師匠、広瀬和生さん、恩田えりさん、お疲れさまでした。
進化する〈談笑〉。研究は端緒に着いたばかりとも言えます。
また新シリーズでお目にかかりましょう！

お別れは、もちろん、立川談笑の出囃子「野球拳」でお賑やかに～

※この収録は、奇しくも2011年11月21日14時から行われたものです。瞑目。

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立川談笑(たてかわだんしょう)

落語家

1965年、東京都江東区北砂出身。早稲田大学法学部卒業後、92年に立川談志に入門、談生を名乗る。96年、二つ目になり6代目立川談笑を襲名。2005年に真打昇進。06年、国立演芸場の6月上席で、83年の落語協会脱会以後、立川流としては初定席を勤めた。テレビやラジオのレポーターとしても活躍中。代表作といわれる『シャブ浜』など、古典の改作を得意とし、おなじみの定番もただでは済まされぬ爆笑ネタに。独演会は常に完売の人気者である。出囃子は『野球拳』。

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