「こころカフェ」season4 第1回―不快―（全巻セット）

ひと・場所・じぶん

人間の深奥を探求する精神科医・名越康文先生の連続講座、
これまで、心の位相、心の病、認知の問題と考えてきた「こころカフェ」、
今期のテーマは、ズバリ、〝身体〟です。
頭と、心と、身体は、なかなかに統合しにくく御しにくいもの、
season4では、折り合えない人間の全体を、身体性から考察します。

心を解きほぐしながら、いまここに処していく、
名越心理学の講座ライブの音源です。


さて、第1回めのテーマは〝不快〟です。

毎日を心身ともに清々しく爽やかに過ごせたらと願いながら、
わたしたちは、ときに身体を持てあまし、
それこそしょっちゅう、心を扱いあぐねながら生きています。
むくむくと膨れ上がる不快感はどこから来るのでしょうか。
「〝不快〟の三つの軸は、ひと(他人)、場所、自分自身にあります」

残念ながら、わたしたちは不快なものに包囲されているような……。
「どうしても苦手と感じるとき、そこから、その人の人生、性格、人間そのものがわかってくるんです」
ちなみに、名越先生の〝不快〟(苦手)は、泣きがはいるほど、
「もう、気取っている人がアカンねん……」　　

人間は抗し難く〝場〟依存的で、〝人〟依存するものですが、
その場、その人の前で変わっていく自分は、決して悪いことばかりではありません。
自らの良い面が引き出されることもあり、克服すべき課題が見えることもある。
また、この場に居たら自分を護れないぞという警告を発してくれもします。「〝不快〟とは段階を追って付き合えば、成長の糧となることもあるね」

それにしても、名越先生は、毎朝起きると自分のことが不快極まりなく、
とめどもなくご自分がイヤなんだそうです。でも、
「ダイジョブです、それでもけっこう明るく生きていけます！
　自分が抱え込んでいる〝不快〟は人とは何の関係もない。
　まるまんまヨッコイショっ！と抛ってください」


後半は、こんな会場の質問に答えながら考えました。

・不快に同族嫌悪というものが入っているように感じるが……
・不快と怒りの関係は？
・生理的に苦手な場にいなければならないとき、どうしたら？
・誰か一人の意見に本音が違っても皆が従うというような状況では？

* * * * * * * *


■これまでの「こころカフェ」season1、season2、season3のアーカイブは、こちらです。
http://www.radiodays.jp/series/show/43


★また、リアルカフェで開かれる心理学講座「こころカフェ」を
受講したい方は、こちらから申し込んでください。
http://www.radiodays.jp/community/show_event/151
season4 第3回、2013年7月2日(火)19時～です。

《携帯電話・スマートフォン（iPhone、Xperia等）、通信機能内蔵タブレット（iPad、GALAPAGOS等）、通信機能内蔵音楽プレーヤー（iPodTouch等）等へは「ダウンロード及び保存」はできません。お手数ですがパソコンでダウンロード後、お手持ちのデバイスへ同期頂き、お楽しみください。なお一部（聞く教科書・聞く聖書）DRM付きWMA音源がございますが、DRM対応の携帯音楽プレーヤー以外では再生できません。》