古典落語
ねずみ
価格:¥733
史上初! 鳴り物入りの甚五郎噺(落語随談付き)
【あらすじ】
仙台の旅籠ねずみ屋の主人から身の上話を聞かされ、すっかり同情してしまった左甚五郎は、ねずみ屋を繁盛させるために鼠の彫り物を拵えてやります。これが木で出来ているのに生きているように動くというので、評判になりねずみ屋は大繁盛。ところが、ある日突然この鼠が動かなくなり……。
【聴きどころ】
「ねずみ」は元は広沢菊春という浪曲師が演じていた浪曲を、三代目桂三木助が落語に改作した作品です。以来、多くの落語家が高座にかけていますが、遊雀さんは今回この噺に三味線を入れるという新演出を施しています。上方落語では噺の最中に三味線が入ることは珍しくありませんが、東京の落語では「たちきれ」など数少ない例外を除いて噺に鳴り物が入ることは滅多にありません。「ねずみ」という噺に三味線を入れたのは遊雀さんが初めてでしょう。この三味線の音が遊雀さんのしっとりとした語り口と相まって絶妙な効果を発揮しています。
【もうひと言】
遊雀ファンならばご存知のとおり、遊雀さんは乗り物好きの旅好き。というわけで、遊雀さんはこの「ねずみ」を旅ネタと分類して、この噺を演じています。「ねずみ」は一般的には甚五郎ものの一つとされており、この噺を旅ネタとした扱ったのはおそらく遊雀さんだけでしょう。従来の解釈とはひと味違う切り口が楽しめる一席です。
[収録:2008年2月17日 内幸町ホール(東京)]
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プロフィール
三遊亭遊雀
1988年に柳家権太楼へ入門、前座名は「さん太」。91年に二つ目に昇進し「三太楼」と改名した。01年9月に真打昇進。06年10月に落語芸術協会の三遊亭小遊三門下へ移籍し、これを機に「三遊亭遊雀」と名乗る。「船徳」「明烏」「初天神」など、古典落語を中心に演じている。特に「初天神」で父に飴をねだる金坊のかわいらしさ、小憎らしさには定評がある。旅と乗り物を趣味とし、落語を楽しんでもらうためなら日本のどこへでも嬉々として出かけて行く。平成18年度国立演芸場主催「花形演芸大賞」金賞受賞。本名・畠山太郎、1965年、千葉県生まれ。落語芸術協会所属。
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このアーティストの作品(全26件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
堪忍袋(平成26年版) |
三遊亭遊雀 | ¥509 | |
反対俥 |
三遊亭遊雀 | ¥550 | |
湯屋番 |
三遊亭遊雀 | ¥733 | |
宗論 |
三遊亭遊雀 | ¥550 | |
看板のピン |
三遊亭遊雀 | ¥550 |
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