新作落語

ラーメン屋

価格：￥733

収録時間 :: 43:06
データ形式 :: MP3
データ容量 :: 39.4MB

提供元 :: 株式会社ラジオカフェ
リリース日 :: 08年5月2日
カテゴリ :: 新作落語

子供のいない老夫婦の願いを巡る新作人情噺（解説付き）

【あらすじ】
ある老夫婦が営む屋台のラーメン屋。夜中も１時をまわったのでお爺さんは早々に店を閉めようとしますが、「家に帰っても孫の顔が見られるわけじゃないし」とお婆さん。「当たり前だ。子供がいないのに孫がいるわけがない」「もう子供は駄目かねえ」老夫婦は子供がいないことだけが残念でならないのです。そこにひとりの客がやってきました。年の頃22、３歳、ラーメン３杯をたちどころにたいらげると交番に連れて行けといいます。聞くと一文なしで、無銭飲食でブタ箱に入ればひと晩泊まれて朝飯にもありつけるという了見。老夫婦は青年を交番に突き出す前に家に寄らせ、お茶やお酒を振舞いながらある頼みごとを思いつくのでした…。

【聴きどころ】
寿輔師演じるお爺さんとお婆さんの夫婦漫才のようなかけあいに笑わせられながらも、老夫婦の仲の睦まじさや子供のいない寂しさがじわじわと伝わってきて、洗濯サゲた後にも味わい深い余韻が残ります。

【もうひと言】
500作以上もある昭和の爆笑王柳家金語楼師の作品のひとつ。昭和40年に寿輔師の大師匠にあたる五代目古今亭今輔師によってネタ下ろしされました。同作はその後今輔師の代表作にもなりました。

[収録：2008年3月14日　お江戸日本橋亭（東京・三越前）]

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プロフィール

古今亭寿輔

落語家

1944年、山梨県甲府市出身。1968年、三遊亭圓右に入門し、「右詩夫」で初高座。1972年、四代目古今亭寿輔として二ツ目になり、83年、真打に昇進。熱帯魚のようにきらびやかな衣装で登場し、ボソボソと陰気に語り出し、ねっちりと客をいじる。その強烈な存在感のある高座に病みつきのリピーターも多い。落語芸術協会所属。本名は宮川幸夫。出囃子は「しゃぼん玉とんだ」。