古典落語
子ほめ
価格:¥891
ほめれば、のめる、かも。(落語随談付き)
【あらすじ】
口の悪い熊、悪気はないのですが、一言多くていつも話し相手を怒らせてしまいます。ご隠居から「世辞を覚えなきゃいけない。先方の年齢を聞いて、かりに四十五歳だったら、“どうみても厄(四十二歳)そこそこでございます”とこういうんだ」などと教わりました。早速誰かに試して一杯ごちそうになろうと、外に飛び出していきます。町なかで伊勢屋の番頭さんに会いますが、ちょうど四十歳だったりして、思ったようにうまくいきません。そこで、子供をほめるのならうまくいくだろうと、最近子供が生まれた友だちの家を訪ねます。
【聴きどころ】
相手に世辞をいって、一杯のませてもらおうとする熊ですが、相手も最初は気をよくするものの、所詮は付け焼き刃。思ってもいないことを口にしているだけなので、だんだんボロが出て、結局は怒らせてしまいます。ズバズバものを言う、裏のない熊のキャラクターが歌武蔵師匠にぴったり。ちょっと早めのテンポも頭より口が先の熊らしさがよく出ています。随所に散りばめられた師匠ならではのくすぐりも楽しめます。
【もうひと言】
古くからある話のようで、落語の原型になった笑話を多く収める「醒睡笑」(せいすいしょう、17世紀中期)が初出といいます。作者の安楽庵策伝(1554-1642)は豊臣秀吉の御伽衆であったともいわれる、「落語の祖」といわれる人物です。
[収録:2008年4月5日 コア石響(東京・四谷)]
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プロフィール
三遊亭歌武蔵
1968年、岐阜県生まれ。83年、相撲の武蔵川部屋へ入門。序の口で活躍したが怪我のため半年で廃業。現役中は貴闘力とも対戦し、戦績は1勝1敗だった。同年12月、三遊亭圓歌に入門。翌84年、前座となり「歌ちどき」と名乗る。88年、二つ目に昇進し、歌武蔵と改名。 94年4月に海上自衛隊横須賀教育隊へ入隊し、8月に練習員課程を修業。11月にはザイールへ激励慰問を果たす。98年に真打昇進。2004年、国立演芸場花形演芸会金賞、彩の国落語大賞受賞。驚くほどの巨体は『勧進帳』の出囃子にぴったりだが、力士時代はやせすぎで悩んだことも。圓歌師の明るさをそのままひきついだ爆笑系のパワーとお茶目な愛らしさを併せ持つ人気者。
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このアーティストの作品(全2件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
長短 |
三遊亭歌武蔵 | ¥660 | |
子ほめ |
三遊亭歌武蔵 | ¥891 |
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