極道のバイト達

泣く子も黙るヤクザのおじさんも、女子高生にはかなわない？（解説付き）

【あらすじ】
「おい、兄弟！　いてるか」東京のヤスダ組の事務所に大阪の本家から組長の兄貴分が訪ねてきますが、応対に出た若い衆は「おじさん、誰スか？」と妙に軽く、口の聞き方がなっていません。兄貴分が組員の教育はどうなってるんだと組長に質すと、組員がなかなか集まらないのでアルバイトニュースで募集したとのことです。兄貴分は厳しく教育するようにいいますが、組長は最近の若い奴はへたに注意するとすぐ辞めるし、何をするかわからないなどという始末。兄貴分が嘆いているところへ舎弟のテツが飛び込んできました。縄張り争いをしているサトウ組の奴らに刺されたといいます。組長はさっそく殴り込みに行くことにし、兄貴分に事務所の留守を頼みます。兄貴分は快く承諾するのですが、女子高生のバイトの面接もまかされるのでした…。

【聴きどころ】
大阪の兄貴分が女子高生を面接するシーンが眼目です。迫力ある大阪弁でがなり立ててはいますが、兄貴分にはどこか人の良さが感じられ、あどけない口調で話す女子高生のほうには、天然ボケの可愛さと同時に怖いもの知らずの強さがうかがえます。両者のずれまくったやりとりに会場は大爆笑です。

【もうひと言】
丈二師のくすぐりは、まくらで話される小ネタでも本編でもマニアックになりすぎず、誰が聴いても笑える現代的なセンスに満ちています。ともするとブラックになったりクサくなる内容でも、ギリギリのところで明るい笑いに戻ってくるのは師の持ち味でしょう。

[収録：2007年9月5日　お江戸日本橋亭]

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