13．貧　―貧乏は人生の秘薬　（原作　金原亭馬生、小沢昭一）

みんな一緒に「中の下」ぐらいが、いいんじゃないか。

【構成・解説】小沢昭一　(俳優・芸能研究家)
【原作】　金原亭馬生　(落語家)
【原作】　小沢昭一　(俳優・芸能研究家)
近・現代の日本の名作エッセイを網羅した作品社『日本の名随筆』から、選りすぐりの作品を極上の語りにのせてお送りするシリーズ第13巻。

「貧乏の苦労は知っちゃあいるが、あの頃の人の心の温かさが忘れられない」とは、本作で解説・原作・朗読の三役をこなし、その多才ぶりを惜しみなく発揮した小沢昭一の弁。
消費全盛の世の中だから、敢えて貧しさを礼讃したい。スローライフより温暖化防止より、貧乏こそが世界を救う。そんな過激な「貧主主義」思想も、聴けば納得させられる、珠玉の話芸をぜひご堪能ください。

【収録作品】
●金原亭馬生　「私とおそば」　　　　　　　　　　（朗読：森功至）
　『貧乏自慢』で鳴らした志ん生の長男が振り返る、幼い日の忘れられない一夜。
●小沢昭一　「行商百態」　　　　　　　　　　　　（朗読：小沢昭一）
　竿竹、金魚だけじゃない。消えた「道の商い」を蘇がえらせる、小沢話芸の真髄。

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