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第133回
2009年10月11日放送分
福岡伸一/生物学者
聞き手:菊地史彦
アシスタント:五十川藍子
エッセイの名手としても知られる青山学院大学教授の福岡伸一さんは、長年に渡ってミクロの世界を見つめてきましたが、遺伝子の実態を知るほど生命の謎は深まるばかりです。近刊『世界は分けてもわからない』は、顕微鏡を覗き込む時の視野の狭まりを指摘しながら、自戒の念を込めて書いた傑作エッセイ。番組でもそのハイライトを披露してくれます。
私たちの常識を覆す細胞のふるまいや、その集合体である生命の不思議。知的興奮に溢れたトークが止まりません。
プラスワンは、生命の正体に迫る壮大な内容。地球上で38億年も営々と存在している生命現象の秘密は、破綻する前に自らが分解して作り直す「ゆるゆるのシステム」にありました。すべての生命体は、情報、物質、エネルギーの大きな流れの中にあり、個体が死を迎えてもその身体の分子は他の生命体に受け渡されて全体の生態系が保たれます。
極めて平易な言葉で、驚くべき世界観を描き出す福岡さん。聴き終えた後、周囲の風景が変わって見えること請け合いです。