ゴーゴリー「鼻」2　（朗読：柳家三三　翻訳：浦雅春）

鼻は戻ってきたものの……。

【朗読】　柳家三三　(落語家)
【原作】　ニコライ･ゴーゴリ　(小説家)
【翻訳】　浦雅春　(ロシア文学研究者)

【あらすじ】
鼻をなくし、失意のどん底にある八等官コワリョフのもとへ、警察官が鼻をたずさえてやってきました。鼻が逃亡を謀ろうとしていたところを取り押さえたのだというのです。歓喜するコワリョフでしたが、なんとしたことか、せっかく見つかった鼻をくっつける方法がみつかりません。医者に診てもらったところが「このままの方がいい」と診断される始末。追いつめられたコワリョフは、事件の首謀者と疑うポドトーチナ佐官夫人に手紙を書きますが、埒が明きません。そうこうするうち、鼻氏があちこちを歩き回っているといううわさが、ペテルブルグ中に広まったのでありました。

【聴きどころ】
八等官コワリョフのなくした鼻をめぐる、奇想天外な物語の完結編。今回も浦雅春氏の“落語調”の訳でお楽しみいただきます。探し求めた鼻はあっけなく見つかるのですが、そう簡単に元の場所に納まってはくれません。鼻を元に戻そうとしての紆余曲折。いよいよ混乱していくコワリョフの心理状態が、三三さんの熱演で、手に取るように伝わってきます。それにしても、いったいぜんたい鼻はコワリョフの顔に戻るのでしょうか……。その結末についてはどうぞ本編でご確認ください。。


この作品は光文社古典新訳文庫『鼻／外套／査察官』からの朗読と翻訳者による解説です。

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