「がんばろう、日本の野生。」

中沢新一(人類学者) 内田樹(思想家、武道家、凱風館館長、神戸女学院名誉教授) 平川克美(文筆家　隣町珈琲店主　ラジオデイズ・プロデューサー)

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―野生の科学研究所開所記念シンポジウム―

五倍の競争率で当選した聴衆で、超満員の明治大学会場で行われた記念碑的鼎談である。明治大学「野生の科学研究所」の開所記念シンポジウムだが、この三人は、2011年４月にラジオデイズで行われた、『今、日本に何が起きているのか』で顔を合わせており、今回のシンポジウムはその続編の意味を持っている。

前回のトークで中沢氏が、「緑の党のようなもの」を設立すると発言して以来帰趨が注目されていたが、その概要がまず語られる。現在綱領起草中とのことで、近々にその全貌が明らかになることを予告している。

まずは震災復興に必要な「知」とは何かをめぐって、野生の知の復活をテーマにして進行する。日本における伝統的な知の集積をどのように守り、どのように生かしていくのか。日本各地の民衆の生活や、第一次産業に集積した知の発掘、復権は、原発問題、ＴＰＰ問題、グローバリズムの意味などを読み解く鍵でもある。それがどのようなものであるかの一端を、中沢氏が用意した深沢七郎の文章で紹介する。

話は縦横に展開しながらも、アラブ革命にはじまり、ヨーロッパの経済危機、ウォール街のデモなど揺れ動く世界の中で、日本がどのような立ち位置を取るべきかについて、これまでほとんど誰も語っていなかったことが語られている。誰も言わないことを言う思想家である、内田、中沢両氏だけに、予期せぬ話の展開はスリリングなものにならざるを得ない。

ラジオデイズ一押し、是非ともお聴きいただきたい鼎談である。

※収録：2011年10月21日＠明治大学リバティタワー内

◆これまでの鼎談はこちらで聴くことができます。

「迷走する資本主義」
http://www.radiodays.jp/item_set/show/441

「いま、日本に何が起きているのか？」
http://www.radiodays.jp/item_set/show/485

当日の様子は下記よりご覧いただけます

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中沢新一(なかざわしんいち)

人類学者

1950年山梨県生まれ。宗教学・人類学・民俗学・現代思想など、学問の枠を超え、体当たりで人間の「こころ」を探る研究で知られる。主著に『チベットのモーツァルト』（サントリー学芸賞）、『森のバロック』（読売文学賞）、『『対称人類学－カイエソバージュＶ』（小林秀雄賞）、『アースダイバー』（桑原武夫学芸賞）など多数。2011年より明治大学・野生の科学研究所所長。

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このアーティストの作品（全9件）

タイトル	出演者名	価格
3.11後の生と死を考える　赤坂憲雄・中沢新一「3.11後の生と死」	赤坂憲雄中沢新一	￥550
ラジオの街で逢いましょう第271回中沢新一×平川克美「グリーンアクティブと経済」…	中沢新一平川克美	￥367
平川克美ダイアローグ@立教大学第3回「グローバル経済下の市場、貨幣、言語」×…	中沢新一平川克美	￥550
ナカノシマ大学中沢新一＋釈徹宗「大阪アースダイバーへの道」（…	中沢新一釈徹宗	￥629
ナカノシマ大学「アースダイバー」で読み解く東京・大阪(全巻セ…	平松邦夫中沢新一他	￥629

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内田樹(うちだたつる)

思想家、武道家、凱風館館長、神戸女学院名誉教授

現代フランス思想、比較文化論が専門だが、ユダヤ人問題から、フェミニズム、教育、戦争まで幅広いテーマに発言している。正義と力の押し付けを嫌い、知的興奮を尊ぶその「おとな」の姿勢から、「思想界の正しいおじさん」と評される。また、合気道はじめ、武道を愛して実践し、体が語る知についても考察を続ける。著書は『ためらいの倫理学』（2001年冬弓社、現角川文庫）、『寝ながら学べる構造主義』（2002年、文春新書）、『「おじさん」的思考』（02年、晶文社）、『下流志向─学ばない子どもたち、働かない若者たち』（07年、講談社）など多数。
1950年、東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒業、東京都立大学大学院博士課程中退。神戸女学院大学名誉教授。

ブログ http://blog.tatsuru.com/
[t] https://jp.twitter.com/levinassien

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このアーティストの作品（全219件）

タイトル	出演者名	価格
ラジオの街で逢いましょう第106・107回の… 内田樹「ラジオの街で逢いましょうプラス１」	内田樹	￥550
内田樹vs中沢新一「迷走する資本主義」(全巻セ…	内田樹中沢新一	￥733
鷲田清一/内田樹「ラジオの街で逢いましょうプラ…	内田樹鷲田清一	￥367
鷲田清一/内田樹「ラジオの街で逢いましょうプラ…	鷲田清一内田樹	￥367
マンガを読みこなす日本人の脳とは？戦後マンガ家論（全巻セット）	内田樹養老孟司他	￥1,047

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平川克美(ひらかわかつみ)

文筆家　隣町珈琲店主　ラジオデイズ・プロデューサー

思想家、哲学者、武道家であり同級生の内田樹、友人だった横山透らと1977年渋谷道玄坂に株式会社アーバン・トラストレーションを設立し、代表取締役となる。

99年にシリコンバレーのインキュベーションカンパニーであるBusiness Cafe,Inc.設立に参加し、00年ビジネスカフェジャパンを設立。上記2社を経て、これまでのビジネスパラダイムを打破するコミュニティビジネスとしてのリナックスカフェの構想に携わり、01年に株式会社リナックスカフェを設立。
2014年東京都品川区、荏原中延に喫茶店「隣町珈琲」を開店。老若男女が集える町の小さな喫茶店として、また地域の学びの拠点としてイベントを多数開催。

現在は隣町珈琲店主、文筆家、大学教授として幅広く活動する。
内田樹との往復書簡風エッセイ『東京ファイティングキッズ』など、幅広い交友関係を生かした共著作品多数。趣味の空手は五段の腕前であり、日本空手道松濤館辛夷会道場にて指導員も務める。

1950年、東京都生まれ。早稲田大学理工学部卒業。

[blog] http://www.radiodays.jp/blog/hirakawa/
[f] https://www.facebook.com/katsumi.hirakawa.9
[t] https://twitter.com/hirakawamaru

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このアーティストの作品（全719件）

タイトル	出演者名	価格
湯浅誠「貧困」への立ち位置 I (1)	湯浅誠平川克美	無料
湯浅誠「貧困」への立ち位置 I (2)	湯浅誠平川克美	￥210
湯浅誠「貧困」への立ち位置 I (3)	湯浅誠平川克美	￥210
湯浅誠「貧困」への立ち位置 I (4)	湯浅誠平川克美	￥210
湯浅誠「貧困」への立ち位置 Ⅱ (1)	平川克美湯浅誠	無料