「こころカフェ」season5 第5回―手放す―(全巻セット)

手放すことで自らのパフォーマンスUP

人間の深奥を探求する精神科医・名越康文先生の連続講座。

season5の通底テーマは〝転機〟。
人生が、そこを転回点として方向を変える、そのときの
こころのありよう、扱いを考えて行くフェイズです。

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Season5の第5回目のテーマは、「手放す」。


ときに、自分が何かを失ってしまうのではないかと怖くなることがあります。
それは今は持っている（と思われる）地位であったり、財産であったり、
友人や家族、恋人などの愛する人であったりしますから、
失くしてしまうと思うと矢も盾もたまらなくなるでしょう。

そんな恐怖感にとらわれて日々を過ごすと、どうなるのでしょうか。
わたしたちは身動きがとれなくなるのではないでしょうか。
思えば、いつかは失われていく多くのものと、わたしたちは生きているのです。

名越先生は「歯や髪なんて、たかだか30本とか10万本とかしかないもの」が、
50代になってからは「抜けてもいいや」と思うようになった、と笑います。
代謝したものは還ってこないのですが、先生はそれをおおらかに手放したそうです。

私たちを金縛りにする失う恐怖、しがみつく気持ちを手放すとき、
心は一段階自由になるのですね。

「40過ぎたら、やらないことをいっぱい決めたほうがいい。追究したいことの枠を決め
　それ以外は「これはやめとこ！」みたいのを決めたらいい。」

名越先生自身は34歳を前に、“心の隠居宣言”をされたそうです。
「残りは余生です、もう妙な自己主張はやめ、粛々とやります！と。
ナルシシズムを排して、自分の中の小さなエネルギーを大切に使おうと思った」

手放すことで、自分のパフォーマンスが上がる。
集中欲求はパフォーマンスを下げ、エゴは自分の足手まといになる。
とはいえ、いろんなことが、なかなか手放せない。
なにしろ「執着を捨てた！」言い放つときに、それが恨みでもあるのですから、
このあたり、いかにも難しい。
手放すって、結局どういうことか、じっくり考えた夜でした。


後半は、受講生からの多様な質問に、答えていきます。
帰ったその晩、翌朝から実践可能なアドバイスも満載です。
都度都度“手放す”エクササイズをする―これは有効です。
ぜひご参考に。

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■これまでの「こころカフェ」season1～season5 バックナンバーの
　アーカイブは、こちらです。
　http://www.radiodays.jp/series/show/43

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★リアルカフェで開かれる心理学講座「こころカフェ」は、
　現在season6として継続中です。下記よりお申込みください。
　どなたでも寛いで楽しく受講できます。

　⇒season6 第4回 2014年12月16日(火)19時～ 受付中
　 http://www.radiodays.jp/community/show_event/185　

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