青木真兵×田中元子「「革命」を「私」から始める。」

「私」を開示していく「公共」に向けて

人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」を営む青木真兵さんのシリーズ対談！

今回は『１階革命―私設公民館「喫茶ランドリー」とまちづくり』（晶文社）の著者である田中元子さんをお迎えします！
街中に私設公民館として「喫茶ランドリー」をつくった田中さんは、グランドレベル（１階）づくりこそ「公共的な状態」を生み出すポイントだと考えています。『手づくりのアジール』の著者である青木真兵さんは「私」を開くことから「公共」が立ち上がると山村に自宅を開き「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」をつくりました。
どちらも「私」をキーワードにしながらも社会に閉じることなく、むしろそれを開くこと、すなわち「公共」につながる実践を重ねています。今回はお二人の取り組みについて、「公共」「パブリック」とは何かについて、またこれからの社会について実践者の二人が語り合います。

・「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」とプロレス
・ルチャ＝闘いの拠点が山のなかにあるのは本質的なこと
・私設で公共の場を開く／「マイパブリック」「セミパブリック」
・経済原理の働かない場所＝アジールを手づくりでも営むこと
・安定していなくていいという安心感
・ビジネス用語、流行り言葉、マジックワードを扱いたい人への疑い
・地域づくりやビジネスモデルの美談に包括され消費されてしまう
・意図的には会えない人との交流：フリーコーヒーの意義
・「マイパブリック」とは自分が何者であるかをこちらから開示すること
・「公共」とは万人に受け入れられることなのか？
・「聖域」を失くし、ビジネス化していく「公共」
・情報がジャンクフード化している現代
・状況によって善と悪が変わることをプロレスから学ぶ
・社会の役割を本気で全うすることが人間なのではないか
・長いものに巻かれ下手な二人
・「公共」への処方箋はプロレスと民藝

［質問］
・お二人はそれぞれが営む場所の間口をどう広げていきたいのか
・場や空間が変質していくことについてどのように考えているか

などなど

この番組は2023年6月17日に隣町珈琲にて収録しました。

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